Cloud Robotics Azure Platform V1 が試せます
Pepper World 2017 2日目の基調講演「IoTとRobotの未来について」にて、Pepper IoT Connectが発表になりました。
Pepper IoT Connectは、ロボットやプリンタ、ロボットや液晶デバイスなど、様々なデバイスを連携させるプログラム※なのですが、このSDKとして、Cloud Robotics Azure Platform SDKが公開されています。
※クラウドロボティクスに関して
Cloud Robotics Azure Platform SDKはサンプルコードとして無償で公開されていますので、誰でも試すことができます。今回、こちらをご紹介したいと思います。
まずはダウンロード
上記のGitHubにアクセスしてダウンロードして展開します。
※展開時の注意
展開する際にフォルダの階層深く展開してしまうと、ビルドの際に以下のエラーが出ることがあります。ですので、C:¥直下に配置することをお勧めいたします。
エラー プロジェクト CloudRoboticsUtil で NuGet パッケージの復元に失敗しました: 指定されたパス、ファイル名、またはその両方が長すぎます。完全限定型名は 260 文字未満で指定し、ディレクトリ名は 248 未満で指定してください。。
ハンズオン!
このSDKにはかなり詳細なハンズオン資料が添付されています。かなり詳細な手順と画面ショット付ですので、これを見て頂ければ一通りお試しいただけます。
全体の流れ
詳細な手順はHands-on資料をご覧いただければと思いますので、全体的な流れを以下に記載します。
Tutorial 01:リソースグループ&ストレージの作成
Tutorial 02:Azure IoT Hubの作成
Tutorial 03:SQL Databaseの作成
Tutorial 04:SQL Database上にテーブルを作成
Tutorial 05:Cloud Robotics SDK のビルドと設定
Tutorial 06:デバイス間通信の為の設定
Tutorial 07:デバイス間通信のテスト (Cloud Robotics FX のデバッグ実行)
Tutorial 08:Cloud Robotics FX のディプロイ
Tutorial 09:Cloud Robotics FX 上で、アプリを実行
Tutorial 10:Stream Analytics の設定
Tutorial 01~07まで
こちらを実施すると、ローカル環境でCloud Robotics FX を動かすことができます。
かなり詳細なHands-onテキストが用意されていますので、あまり躓くことはないかもしれませんが、以下をご注意ください。
T05_02:各ソリューションのビルドができない
各ソリューションをビルドする際に、SignTool.exeが見つかりませんというエラーが出ることがあります。まずはVisualStudioの変更を試していただくのですが、それでもうまくいかなかった場合、Windows 10 SDKをインストールして当該フォルダにSignTool.exeをコピーいただく方法があります。ご参考まで。
【MS Visual Studio Community 2015】SignTool.exeが見つかりません
T05_03:Cloud FXの設定
この設定を間違えると動きませんので注意深く設定します。
全体的にコピペでうまくいくのですが、ADO.NETの設定を入れる際に、T03_05でちゃんとユーザID/パスワード部分を入力していないとハマるので注意です。
テキストの記載通り実行すると、ローカルでデバイスシミュレータを起動できます。
とても簡単ですね。
ここまでCloud Robotics FX をローカル環境で実行できるようになりました。
次回はクラウド上にデプロイしたいと思います。
<第2回はこちら>
Cloud Robotics Azure Platform V1 が試せます ~その2~ - 5月の青い空
<第3回はこちら>
Cloud Robotics Azure Platform V1 が試せます ~その3~ - 5月の青い空
Azure事始め
Microsoft Azureを勉強しよう!
ふとしたことからAzureを勉強しようと思い立った。さて、何を見るべきか。。。
Microsoftのサイトにはたくさんのドキュメントがありますが、概要的なところでよくまとまっているところ(かつ、それほど分量が多くないところ)でいうと、以下がわかりやすかったです。
概要編
これを読んで、試してみたくなった場合、手順書含めて公開されている自習ドキュメントがありますので、こちらを試すとよいと思います。
Microsoft Azure 自習書一式
Download Microsoft Azure 自習書一式 from Official Microsoft Download Center
こちらには、以下シナリオのドキュメントが含まれています。一通りある感じですね。
- Azure 自習書シリーズ Azure Active Directoryによるアプリケーション管理 / Azure RMSの管理
- Azure 自習書シリーズ Azure Active Directoryによる認証環境の構築
- Azure 自習書シリーズ Azure Site Recovery による物理サーバーの Azure への移行
- Azure 自習書シリーズ Azure Backup と Azure Site Recovery による災害復旧対策
- Azure 自習書シリーズ Chef を使用した Azure の構成管理
- Azure 自習書シリーズ ローカル ネットワークとの VPN 接続
- Azure 自習書シリーズ コマンドラインによる仮想マシンの構成と操作
- Azure 自習書シリーズ Microsoft Azure を活用したスケール実現方法
- Azure 自習書シリーズ 仮想マシンの作成と操作
- Azure 自習書シリーズ OMS によるハイブリッド クラウドの管理
自習書に関する補足
公開された時点からAzureや周辺環境がだいぶアップデートされたようで、そのままの手順では実行できない箇所がいくつかあります。
慣れた方でしたらわかるのでしょうが、初めての方はハマる(僕もハマりました)かもしれないので、参考情報を。
・PowerShellモジュールのダウンロードとインストール
・PowerShellでのストレージキーの取得方法(PowerShellのバージョンによってストレージキーの取得方法が違う)
あと、以下のような記述があって、Solution.zipを落とせと言ってるけど、実際にはそのページどこ?という感じになるので、リンクを貼っておきます。
ワンポイント |
リソース(resources)の定義からvariables を参照する場合、variables() 関数を使用することができます。ここで掲載したJSON ファイルは、自習書のサイトからSolutions.zipファイルをダウンロードすることで取得できます。ZIP ファイルには、自習書で作成するすべてのスクリプトファイルとJSON ファイルが含まれています。 |
Cloud Platform 関連コンテンツ | マイクロソフト クラウド プラットフォーム
こちらの方が正しいリンクなのかな?
この他にも、テーマごとにハンズオンテキストが公開されています。
ぜひ触ってみては。
バックアップは簡単ですのですぐできますね。
Internet of Things キット ハンズオン トレーニング
IoT Kit Hands-on Training Site
ではでは。
これから
内容的には
主にAzureに関すること、その他まとめたいものなどをつらつらと書いていく予定。